親子クラス雑感   

                               保育士・牧野裕子

 

 

 縁あってこの5月より親子クラスでご一緒させていただくことになりました。

シュタイナーの思想に出会って少しずつ学び始め、かれこれ10年になります。人智学を学ぶことが、自分の生き方、そして子育てをする上での支えになるという思いで、亀の歩みではありますが、ぼちぼちと学んでいる途上です。

 そのような状態ですので、親子クラスの担当のお話をいただいて、私でいいのかという思いはありました。でも、「前例にとらわれず、できることをしてください」と言っていただいて、それならと引き受けさせていただきました。

 

 私は保育士として働くなかでわらべうたに出会いました。その魅力を知り、わらべうたを子どもたちに手渡していきたいと思い保育に取り入れてきました。わらべうたには、我々の祖先の心の豊かさ、子どもを慈しむ気持ちが込められています。そして何も特別な道具は必要ではなく、身一つでたっぷりと遊ぶことができます。わらべうたを通して、お母さんたちが幼い子どもたちとゆったりと触れ合って欲しい、と思っています。そこで、親子クラスでは季節のわらべうたをお伝えしながら、過ごしています。

 

 今年度の親子クラスは、殆どが昨年度から引き続き参加してくださる親子で、お母さんたちも子どもたちも仲が良く、和やかに過ごしています。

  私にとっては初めての経験で、戸惑うこともありましたが、毎回クラスの終了後に奥村さんと振り返りをし、話し合うなかで、少しずついろいろなことがスムーズになってきたように思います。

  1週間に一度のクラスですが、それゆえに子どもの成長、変化がはっきりと実感できます。こんなことができるようになった、こんなことが言えるようになった、と目を見張る成長が感じられ、その成長をお母さんたちと一緒に喜べるのが何よりうれしいです。そして子どもが成長しているということは、同じようにその周囲の大人も成長しているのだと思います。

  幼児期における家庭の大切さは言うまでもありませんが、この親子クラスがその家庭に次ぐ場所となり、子どもたちの成長を見守り、共に喜び合える場であるように、そして大人も共に成長していける場であるように、さらに力のある場所にしていけたら、と思っています。

 

親子クラスの活動

                                       奥村知亜子

 

   今年は牧野裕子先生をお迎えして、親子クラスではわらべうたを楽しんでいます。わらべうたの中では、簡単なメロデイとリズムの繰り返しによる身体活動が、子どもの触覚・生命感覚・運動感覚・平衡感覚の発達を促します。まだまだ自我の受肉が満たない子どもが保護者と目を通わせて心身を触れ合わせ、楽しい時間を過ごします。頭部をはじめとした子どもの身体の揺れをもたらし、重力との拮抗を子どもにダイナミックに与えてくれます。このことは、子どもの個の受肉に、前庭機能の促進に、意欲ある生き生きとした情動や精神的落着きをもたらすことにも貢献していると、この1年の子どもの身体全体の動きをみつめて続けていて感じた次第です。保護者の方々は子どもともども交流を深め、大変仲良くされて相談しあい、助け合いながら1年を過ごされてこられて成長されて来られたと嬉しく思います。

 

アインライブングの講習を受けて (保護者の方からの感想)

親子でアインライブング
親子でアインライブング

アインライブングを習って

 

ゆっくりとした動きと優しいタッチで足をマッサージするとふぁーと体がほぐれ、固まった頭までもが楽になる感じがします。

そんなアインライブングを習ってから、夜は娘とマッサージのやり合いをして寝ます。続けているうちに、「静けさ」が自分の中に宿り、心が落ち着いてくるのがわかってきます。そして、二人静かな声でその日あったことを話したりしながら眠りにつきます。(本当はなにもしゃべらないほうがいいらしいですが・・・)もっと続けていくと、きっと心と体のバランスが整っていくんだろうなぁと思います。

 

 親子でアインライブング 

 

親子クラスで「うちの子の寝つきが悪い」という話をしていたら、奥村さんが「<アインライブング>を試してみたら?!そのマッサージを施したら保育園の子ども達のお昼寝がスムースになったらしいわよ」と教えてくださり、「ぜひ!!」とお願いして実現した今回の講習会。

末永さんの「効果はすぐにでてくるわけではない。ゆっくりと~」というお話に頷きつつ、我が娘が気持ちよくスーッと寝入り、朝までぐっすり!眠れることを期待しつつ・・教えていただきました。

マッサージはとても簡単?!(のようにみえるけれど、実際自分が手を動かしてみるとぎこちなさが際立つ・・)なものだったけれど、手がすいつく感じが熟練の技のよう・・

早速、実習で子ども達が寝転がって、気持ちよさそうにお母さん達にマッサージしてもらっている側ら我が娘は、人見知り・場所見知りがきつく、初めてのことにはかなり慎重になるタイプなので、マッサージどころではなく、ひたすら私にしがみついている。代わりに、私がマッサージをお願いしようとすると、それも嫌がり、かなりの時間を要しなんとか私だけ受けることができた。

あの場では頑なに拒んだ娘だったけれど、自宅で夜寝る前、自ら横になり、私の見よう見真似のマッサージをとても気持ちよさそうに受ける。

その日以来、昼・夜就寝前、絵本を読んだあと、アインライブングを組み込むことに。私がうっかり忘れようものなら、彼女は箪笥の上に置いてあるオイルを「ん!ん!」と指差し、自分の足をさすり(「マッサージして!」)要求し、最中はもうこのまま眠るのではないかと思うくらいウットリとした顔に・・

そして、遊びの中でもしっかり取り入れ、「たい!(反対の足という意)」といいながら、片方の足にタオルまでかけて、上手にしてくれるのです。

 

半月後風邪をひいて中断してしまいましたが最近また復活しつつあります。

そんなこともあって、効果のほどはまだ実感できていませんが、末永さんがおっしゃられたようにそれはきっとゆっくり現れてくるのだろうと思います。講習を受ける前に持っていた私都合の期待は横において、それよりも、娘が楽しそうに、また気持ちよさそうな顔を見ることで私の喜びも増え、新しい親子のスキンシップの方法を教えていただいたことに感謝しています。これからも長く続けていきたいと思います。