2月18日
エクストラレッスンの実習を始めて、週に9人の大人や子どもとセッションを続けさせて
いただいています。そのセッションは、1年半を超える子どももいるので、実習をさせていただいているその子どもたちの変容には、本当に驚くばかりです。
漫画を楽しんでいた子どもが小説を手に取り、文豪の作品を読みふけり、歴史に、地理に古典に興味を抱き、そして論語をそらんじようとしています。もちろんエポック授業で取り上げているのでもないわけで、エクストラレッスンの時間に行っていることといえば、寝ころび、立ち上がり、手足をレムニスカートのフォルムに沿わせ、フォルムを円を描く、そいいう宇宙の原型を動いていたりし、家で15分ほど、その動きを持続的に継続しているのですが、その子どもの純粋な興味によって、真に自発的、内発的にそれを楽しく感じられるものが発露していることに驚くのです。ひとむかし、子どもは確かにそうして、文学作品にわくわくし、論語の響きを愛して諳んじていました。そう考えれば自然なことなのです。
また、ある子どもは、宿題に膨大な時間がかかり、じっと座っているのがしんどく、勉強はちょっと・・・でも工作は好き。そんな感じ。芸術好きな子どもなのだ。そう思いつついました。同じような繰り返しを毎週毎週動いていました。先日子どもが言ったことには、何時間もかかった漢字ドリルは15分で終了。一番好きな教科は算数と理科。理科の実験が面白くて面白くて大好き!という子どもの紅潮した嬉しそうな表情。学ぶことが好きということはなんと幸せなことだろうか。その笑顔を見ていると心から人間存在に畏敬の念が湧いてきます。
こういう、ある花がその芯からつぼみを開いていくように、それぞれの子どもの身体の様子や思いや、また、夢が開かれていくことは素晴らしいことです。何にもまして、意志が湧き出てくるような感じ。人間を進めて成長させてくれるのは、まさに、意志なのだと改めて思うのです。そして、どの人間の中にもある、その存在自身のすごさと内在する個のすごさ。この人間のすごさに、毎日出会わせてもらっているということを本当に感謝しています。