レインボー・ダイアリー

 

 

5月19日(水)午前

 

 

  朝から小雨の降る中、ちあハウスに小さな子どもを連れた親子のみなさんが登園してきました。

 自分の靴を靴箱に入れ、名前札をつけて、自分の戸棚へ行く子どもたち。もう、登園の際の手順が

 心身にわたってリズムになってきているのですね。今日は朝から家の周りの草花を摘んでいきます

 と、知子さんが季節のテーブルにと促してくれました。まだつぼみの黄色いお花が。金曜日のクラス

 の日にはお日様のような花が咲いているといいです。

  今日は、きびのお団子を作りました。親子のみなさんが作っている様子は本当にほほえましくて

 幸せなひとときです。あまいあまいきびになれ・・・。小さなお団子のお代わりをたくさんして嬉しい

 子どもたちです。おやつが心身に染み渡っているのですね。

  親子クラスの幸せなひとときをご報告いたしました。(ちあこ)

 

5月19日(水)午後

 

   大東で療育セッションの日です。毎週水曜日、療育セッションを一人。エクストラレッスンを一人。

  二人行っています。エクストラレッスンは今月からはじめたお子さんと。

   公の施設空間を1時間ほどかけてアレンジしていきます。子どもが来てくれる大切な部屋に

  変わっていってくれるよう、空間がなるべく温かく美しくなりますように・・・と祈りをこめて。

  今日は、岩塩をおいて空間をきれいにしてみました。おいた途端においた手の周りから変容します。

  ひとりひとりのセッションは、その子どもたちひとりひとりとの魂の交流の時。どの一瞬もひとりひと

  りの子どもたちの世界であり、その子どもたちの光が空間を満たしています。きらきらして素敵。

  治癒教育・治療教育では、子どもたちの魂は全き姿で、何ら変調もないということですが、その

  ことは最も納得のいくことです。治療教育といって、子どもたちに最も癒されているのは私自身です

  子どもの美しい姿に出会える瞬間が嬉しいのです。

 

   療育セッションは、今日から1ヶ月算数のエポックです。数を数えるということと測るということ。

  引き続きお手玉は数を数えながらお互いの手をいったりきたり。それだけでもう楽しくてしょうが

  ありません。ビー玉を足の小指にはさんで落としたり、毛糸を巻くエクストラレッスンのエクソサイズ   

  を取り入れています。どれもこれも楽しくて最後まで最後までとやり続ける根気に感動します。

   今日は、宇宙にひとつ浮かぶ地球を始めとした黒板絵を眺めました。この宇宙にたったひとつ

  しかない地球。私たちはこの地球の中でこうやって出会ったのですね。治療教育は先生と生徒との

  結婚だと言われましたが、その意味の深さにいつもはっとします。数字のクオリテイを表現した7まで 

 の黒板絵をみつめました。

 

   エクストラレッスンでは、療育セッションのようなゆったりとしたテンポではなく、次々といきます。

  お手玉、ビー球、フロアエクソサイズ、 ハンドエクソサイズ、そして一呼吸して水彩です。

  フロアエクソサイズではゴロゴロと目が回るほど転がり、汗だくになって這い回ります。

  お茶を飲んで、汗をふきふきです。フロアエクソサイズでは大人の私は身軽な子どもにたびたび

  追い抜かれます。追い抜かしてすごく得意げな様子。そのきらきらした汗と笑顔が素敵です。

   宿題があります。1年ほど毎週のレッスンと宿題。この繰り返しと積み重ねで根源的に子どもの

  課題を支援するセラピーです。家でのエクソサイズが習慣になるくらい持続できるように支援して

  いきたいです。

 

   レインボーサークルでライアーを伊與部さんから習って4年になりますでしょうか。不器用で

  クラスの中で一番ご迷惑をおかけしています。なかなか上達しませんが、療育セッションやエクスト 

  ラレッスンででは子どもたちにひとりひとり合わせてライアーを弾いています。ときどきお互いに視線 

  を交流させ、ひとりの子どもに向けて曲を選んで弾いていきます。まだまだあまり上手とはいえませ 

 んが、子どもたちはこの時間がすきなようです。私もついつい楽しくて2曲、3曲と弾いてしまいます。 

  ひとりの子どものために弾くとき、最も楽しくてどんどん弾いてしまいます。ここでも子どもたちに助 

  けられて、ライアーを続けて来れたんだなとつくづく感謝します。もし、療育セッションをしていなかっ 

  たら、ライアーを続けてこれなかったなと。

   こうやってダイアリーを書いてみると、ずっと子どもに助けてもらっているのだと感謝が湧き上がり

  ます。

   13年前、高等学校の教育相談室に登校してくる生徒のそばに何時間もいて、心から精一杯

  応援しているのに、生徒に負担なく取り組める提案が漢字ドリルであるという自分のあり方に

  一期一会のような場で、もっと温かくもっと楽しい魂の充足するようなものを提示できないのかと

  唇を噛んだことを一生覚えていると思います。子どもがもっと温かく楽しく魂の充足した時を過ごせ 

  るように学んでいきたいと願います。

 

   HPに初めてダイアリーをつづってみました。今度は他のスタッフのみなさんにダイアリーを

  書いていただき、どんどんアップしていきたいと思います。

                                                     (ちあこ)